沙羅双樹


Unchikuの「ひろしです」。18歳から仏教哲学に親しんできながら、沙羅双樹もまたその花も見たことがないとです。

同じマンションに住む、妙齢の婦人から、シャラ(沙羅)の花は別名夏椿(夏に咲く椿のような花から)と聞いた。隣で家内が植物の本によると本物の沙羅双樹はインドにしかないとのこと。早速、インターネットで検索。
 本物の沙羅双樹はインド原産の常緑樹で熱帯樹の為、日本では育たないようです。平家物語に登場する沙羅双樹は、ツバキ科落葉樹の「ナツツバキ」のこと。

 この白い花、朝咲いて夕べには散ります。その散りかたは、花びらを散らさず、花が地面にポトンと落ちると言う、散り方は椿と同じだ。いさぎよい散り方をするので、平家物語では世の無常を象徴する花として登場したようです。

 京都 妙心寺の東林院に沙羅双樹の花があるとのこと。関西勤務の時に見に行っておくべきだった。さいたま近隣でこの花が見られるところがあれば、写真を撮りに行かねばなるまい。どなたかご存知であれば教えてください

以下、インターネットから引用しました。
■東林院のお坊さん曰く、インドの沙羅は成長すると幹が二つに分かれやすいので双樹とのこと。
 釈迦様が亡くなったとき、その死を悲しんで沙羅双樹は一斉に花を開いたという言い伝えもある。お釈迦様の臥床の四方に沙羅の木が二本ずつあったことが双樹の由来であるという説が有力なようである。ただし、異説もあるらしい。

 樹齢は推定300年 樹高15m 幹周1.5m
ちなみに拝観料1575円(抹茶付き)で今年は6月末まで公開するらしいです。
 東林院は「沙羅双樹の寺」として有名で、毎年6月中旬から7月の初めまで「沙羅の花を愛でる会」として公開している。その期間以外では、1月に「小豆粥の会」があるだけで、宿坊として利用可能のようであるが、通常は拝観できない寺である。

■沙羅は「ナツツバキ」の別称であり、梅雨時に一番下の写真のような白い椿のような花をかせる。花は朝咲くと夕方には散るというというところから「一日花」とも言われるが、「今日なすべきことを明日に延ばさず、確かにしていくことがよき一日を生きる道である」という釈迦の教えと、「一日だけの生命を精一杯咲き尽くす」という沙羅の花とは相通ずるものがある。

 左の写真は1998年6月29日に撮影したものであるが、沙羅双樹には花がついていない。時期としては遅かったようで、「沙羅双樹の花を愛でる会」の期間中であっても、咲いている花を見るためには早い時期に訪れる方がよい。

 写真で木の根元付近の苔の上に白い斑点状に見えるのが、落ちた花であり、30個程散らばっている。これは冷蔵庫に保管してある花びらを、朝、木の根元にばら撒くのだろう、というささやき声が近くから聞こえてきた。見事な推理である。間違いないであろう。  

 東林院で沙羅双樹を見るためには拝観料が必要である。1998年度の拝観料は抹茶付きで1300円ということであったが、高額な上に、何故か5%上乗せした金額を請求された。細かいことを言うようであるが、拝観料に消費税が付くのか !