花 二題 

またまた、妙齢の婦人(自称カトリーヌならぬ、カッカリーヌさん)から、花二題のお話を
WORDの写真付きでいただいた。ご本人の許可の上、転載させていただきました。
ワードの文書内の写真をこのはてなのblogに添付する方法がわからなかったので、花の画像は近日中に添付いたします。

 カッカリーヌさんからこのファイルをもらった日、小生もたまたまデジカメで、この2つの花を撮影した。花を介して、妙齢のカッカリーヌさんと“気”が通じたのでしょうか!

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 ねじり花、捩花(ねじばな)捩摺(もじずり)Spiranthes Sinenis
らん科、多年草、花の時期は6〜7月、野原や田んぼのあぜ道などで見ることができます。
花言葉  思慕

 地際に細長い葉を数枚つけ、その中心から長さ15〜40センチの花序を伸ばします。
ピンク色の小さい多数の花が螺旋状に咲き上がっていき、ねじれた花序に穂状につき、花の並び方は、右ねじれと、左ねじれの両方がある。

「みちのくの信夫もじずり誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに」
                              河原左大臣
 百人一首でお馴染みの歌ですが、福島市内の文知摺観音には歌の歌碑があります。
河原左大臣(源融・みなもとのとおる)が任官になってこの地で暮らし長者の娘虎女と恋に落ちた。
〜途中省略〜

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 Henry君も百人一首には詳しいつもりでしたが、この歌の“シノブモジズリ”が地名ともじずりの花からきていたとは知りませんでした。薀蓄のひろし、禿を隠さず、脱帽です。

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 都へ戻った河原左大臣は娘を想う気持ちでこの歌を詠んだとされています。
歌意は、陸奥の国のしのぶもじずり(の乱れ模様)のように、(あなた以外の)誰のせいで、思い乱れはじめてしまった私ではないことですのにね(みんな、あなたのせいですよ)。
                        (「評解小倉百人一首」京都書房刊より)

 もじずりとは、福島県信夫郡の名産で草花を捩じり摺りつけて染めた乱れ模様の摺り布。
乱れ模様の絵柄がねじり花に似ているそうです。あくまで話ですが…
信夫(しのぶ)は福島市の旧郡名で、岩代国信夫郡となります

ユウゲショウ(夕化粧)
 アカバナ科多年草で、マツヨイグサツキミソウの仲間です。南米原産で、明治時代に観賞用に輸入され、栽培されたのが、いまでは関東以西に帰化しているそうです(朝日新聞社「世界の植物」による)。花は直径1.2〜1.5cm程度です。(名前の由来は売れるようにつけたとか・・・)
 アカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)ともいいます。これは、オシロイバナ(別名ユウゲショウ)と区別するために使われた名前だと思われます。

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 この花、夕化粧という名前が、またぴったり。クラブに夕方からお勤めの女性の夕化粧ではない。彼女たちのお化粧は厚化粧。まてまて、彼女たちにとっては、夕化粧ではなく、なんと!朝化粧なのだ。ナイトクラブの始業の朝礼?(17:00頃)に昔同席した事があった。夜のお仕事のお姉さんたちは我々と12時間のずれがあるのだ。ちょっと脱線しました。

 とにかく、いかにも楚々とした、品のいい女性の夕化粧といった趣が素晴らしい。

 小生、花はバラとか蘭など大きく派手なものはあまり好きになれない。野に咲く、可憐な花に愛らしさ、いとしさを感じる。
 B型の“ひろしです”が、こういうところにロマンチストな面があるとです。

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