隅田川花火大会鑑賞クラス会

 高校のクラスと、同期生の仲間で隅田川の花火を鑑賞した。新聞によると95万人が見物したという。向島の料理屋で、5時から料理をいただき、音曲、芸者さんの踊りを楽しんでから、7時の花火開始の合図とともに屋上に上がって、見物。酒、ビールを飲みながらの花火はなかなか乙なもんでした。
久しぶりに東京下町の粋な気分を味わった。
 
 隅田川の花火は、御徒町にあった会社のビルの屋上から見て以来20数年ぶりだ。4時過ぎに上野から地下鉄を乗り継いで押上でおりたが、既に地下鉄は超満員。若い女性が大勢ゆかた姿で乗ってくる、ゆかたの着こなしがちょっとルーズなのが気になるが、Gパンの尻だしルックよりましだ。
 駅を降りた人の群れが、隅田川に近くの路地という路地に場所取りのシートを敷いて既に座っている人も多い。花火は世界中にあるだろうが、日本人は世界で一番花火好きなのではないだろうか。
 集まった同級生は、皆、墨田区江東区、葛飾区、江戸川区などの下町育ちなので、小さいときに屋根の上から見たという。しかし、それ以来、この歳になるまで、目の前で隅田川花火を見なかったという人がほとんどだった。
 
 音曲があるということで、小生、手持ちの都々逸のCDから歌詞カードをコピーして同級生に配った。三亀松の都々逸、新内等も入っている。コピーを若い仲居さんに見せたら、都都逸が「とと?」と読めない。昭和も遠くなりにけりなのだろうか。我等昭和19年生まれには、まだ、長唄、小唄、都都逸、新内なども記憶の底に残っている。こういう文化をもっと若い人にも残していって欲しいなと思うが、難しくなってきているのだろう。
 
 ともあれ、久しぶりに旧友たちと、下町の情緒と花火を味わうことができた。