地図を読む                 Henry                      

 朝のTBSラジオ「森本毅郎スタンバイ」を通勤途上で聞いている。その中でゲストが最近の地図の本が面白いと紹介していた。私は、地理は好きだったけれど、地理を勉強したのは小・中時代のみで高校時代は人文地理をほとんど勉強しなかった。その後、ドライブや、旅行のための地図を買ってみることはあっても地図を改めてじっくり見る(読む)ということはしていない。皆さんは如何でしょうか。
紹介された地図は成美堂から最近出版された「今がわかる、時代がわかる『日本地図』」、「今がわかる、時代がわかる『世界地図』」の2冊。早速、日本地図の方を買ってみました。本来の地図は全ページの2/3ほど、残りはいろんなデータを掲載している。

 歴代首相とその顔写真。失業率。未婚率。犯罪率。1世帯あたりのケーキの消費金額、焼酎、日本酒の消費金額など面白いデータを図表で説明してくれている。
 ちょっと内容を紹介すると、
<犯罪率> 10万人あたりの犯罪発生件数の順位
 ①大阪②愛知③福岡④兵庫⑤千葉⑥埼玉⑦東京
<ケーキの消費金額>
 ①石川②茨城③埼玉④島根
 ケーキの消費金額が県の「景気」を反映しているとか・・・
<日本酒>
 ①秋田②新潟③山形④和歌山
<焼酎>
 ①宮崎②鹿児島③青森 
このほか、日本各地の主要断層の今後30年以内の地震発生の確率などもある。
 単に地図を眺めるだけでなく、「人文地理」として、こういった地図本を読むのも楽しく、必要なことと感じた。
 小・中・高のお子さんを持つ方は、夏休みにこういう地図を媒介にして親子の対話をするのもいいと思います。
 
 世界地図もソビエトの解体以来大きく変わっている。最近はイラクがどこにあるか示せない大学生も増えているという。外国から見ると日本がどこにあるかわからない人も多いと聞きます。私も、オリンピックなどの開会式などで出てくる国の中で、はて、どの辺にある国だったかと首をひねることが多い。
 
 地図はなんとなく高いものという印象が強く、古くても家に日本地図と、世界地図が1冊づつあれば事足りるとしている方が多いのではないでしょうか。
 辞書同様、地図も時々最新版を買って、眺める、読む必要があると再認識しました。

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≪追記≫
同じく、ラジオで紹介された「地図を探偵する」(新潮文庫:今尾恵介)を購入して読み始めた。夏休みに旅行を計画されている方はこの本を読んで、かつ、旅行地の1:25,000くらいの地図を購入して行くと、旅がより楽しくなりそうです。