- 作者: 町田宗鳳,上田紀行
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2006/06
- メディア: 新書
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二人のそれぞれ経歴の異なる若手仏教者が語る仏教改革論、再生論には今までの“権威ある”仏教学者、僧侶のお題目だけでない行動する姿を示してくれている。
特に上田紀行さんの活動は、今まで書物の中だけで仏教を学んできた(読んできただけ?)私にとって新鮮な驚きだった。上田さんの活動、また、彼によって紹介されたスリランカの“サルボダヤ運動”というものに心を動かされた。
サルボダヤ運動については以下のURLをご参照ください。
http://www.owop.gr.jp/About/Sarvodaya.htm
私も間違った理解をしていたのかもしれない。大乗仏教に対し、一段低いと(大乗側から)見られてきた小乗(上座部)仏教がスリランカ、タイ、ビルマ、ミャンマーなどの地域で、高踏的にお高くとまって、何もしない、何もできていない多くの大乗仏教を奉ずる日本の仏教より、“ほとけの道”を全うしていると思った。もちろん、日本の一部の寺と僧侶は仏教改革運動を進めていることは知っていたが、若手僧侶が問題意識と情熱をもって運動を進めているいることを知り頼もしくなった。
そういう運動の中に自分も入って何か行動を起こさなくてはと思わされた。
上田紀行さんのHPは以下
http://www.valdes.titech.ac.jp/~ueda/
町田宗鳳さんは「前衛仏教論」(PHP新書)という本も書いており、新しい時代の仏教改革者の一人ではないかと思う。この本は2004年の12月に読んだ。「日本の仏教はそろそろ荒療治が必要だ」と言い、「仏教を一度山に戻せ」とか、「戒名は自分で考えてみては?」などと斬新な発想、“前衛的”改革論を述べている。
町田宗鳳さんのHPは以下
http://home.hiroshima-u.ac.jp/soho/
私の下手な紹介文ではどんなことが書いてあるのか分からないと思いますので、お二人のHPをご覧になるか、amazonの書評などをお読みください。
日本の仏教の現状に、疑問、不満をお持ちの方は、上記2冊を是非ご一読されることをお勧めします。
偏理浩然院美有羅居士