河合隼雄さんが79歳で亡くなられた。また一人、私の好きなPhylosopher=知を愛する哲学者がいなくなった。京大数学科から曲折を経て、ユング心理学に進んだ。
高校時代からの親友に勧められて、島崎敏樹の「心の風物誌」(岩波新書)を学生時代に読んだあたりが心理学に興味を持ち始めたきっかけだったろうか。その後、島崎敏樹のものや、仲人をしていただいた、望月衛さんのもの、小此木圭吾さんの「モラトリアム人間の時代」「日本人の阿闍世コンプレックス」、秋山さと子の「ユング心理学入門」、岡野守也など、新書の類の重たくない心理学関係の本を読んできた。
河合隼雄さんは、アメリカから帰国した時に、後輩から「明恵 夢を生きる」を紹介され、その後、河合さんのものを色々と読んできた。以下のリストが私が読んだものです。仏教、古代史、神話などにも興味があるので、★★のものが特に私には面白かった。
昨今、30代のビジネスパースンにそううつ病が増えている、私の勤務していたIT関連の職場では、自分の部下も含めて、多くのそううつ病の人たちと接してきた。そんなとき、河合さんの本、また、その中の“箱庭療法”などを含めて、勉強になるところが多かった。
中沢新一との対話「ブッダの夢」、「仏教が好き!」など、面白かった。
あらためて、インターネットで検索すると、まだ読んでいない面白そうな本が何冊あかる。読んでみたいと思う。
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★ 『昔話と日本人の心』
★★ 『明恵 夢を生きる』
『無意識の構造』
『影の現象学』
★★ 『中空構造日本の深層』
『とりかえばや男と女』
『とりかえばや男と女』
『こころの処方箋』
★ 『ユング心理学と仏教』
『人の心はどこまでわかるか』
『縦糸横糸』
★★ 『神話と日本人の心』
◆ 共著
(村上春樹)『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』
★ (中沢新一)『ブッダの夢』(朝日新聞社)
(小林康夫、中沢新一、田坂広志)『こころの生態系』
★★ (中沢新一)『仏教が好き!』(朝日新聞社)