加藤登紀子「ほろ酔いコンサート」

 新宿コマ劇場に「ほろ酔いコンサート」を聴きに行った。
もともと、家人がLA時代の友人と4人で行くことになっていた。私が行ってみたいなどと思わなかったようで、寂しく留守番の予定だった。4人のうち一人が風邪でダウン、急遽代打で行くことになった。
 ほろ酔いコンサートのことはTVでも見ていたし、関西の友人のtnkさんが、楽しくて毎年行くと言っていた。私も機会があれば行ってみたいと思っていたが、自分からチェックして行こうとまでは思っていなかった。コマ劇場は満席で、補助席までできていた。20代から70代と思しき人まで来ていた。入口で日本酒を紙コップに一杯出してくれる。加藤登紀子も酒を飲みながら歌う。クラッシックコンサートと違って酒を飲みながら聞けるところがありがたい。
 シャンソン、タンゴ調、ジャズ調、ポップス調を織り交ぜ、エディット・ピアフ特集など明るい曲、哀しい曲、どれも聴きごたえがあった。
 後半の部では、観客が踊り出す。加藤登紀子と同年代の団塊世代が踊るのは分るとしても、それよりも高齢の人も何人か踊っているのには驚いた。
 彼女の経歴と人柄と歌唱力が観客を引きつけるのだろう。観客と一体のなっての、ともかくも楽しいコンサートだった。
 会場を出たのは10時近く、久しぶりの新宿歌舞伎町は年の瀬を迎えて、一段と華やかに映った。
 今年の年の瀬は、カルメンから始まり、ジャズ、金管五重奏のクリスマスソング、チャイコフスキー加藤登紀子と、音楽三昧だった。来年も年明けから、オペレッタモーツァルト、「白鳥の湖」、金子晴美のジャズライブと忙しい。当分、ブログネタが豊富だ。  隠居道のため?とはいえ、あまり遊んでばかりでは“お天道様”に申し訳ないか。図書館に数冊の本を予約しているので、読書の予定も忙しい。