級友再会、銀座散歩

 島根の友人が東京での仕事で上京した。朝の電話でランチを一緒にと言うことで、tachanさんと連絡を取り、家人と一緒に銀座「松玄凜」で昼食。銀座に詳しいtachanさんが教えてくれた店だ。おそば屋さんが本業なのだが、昼は限定40食で、コーヒー付きで1,000円の懐石風弁当を食べさせてくれる。天下の銀座とはいえ、この不景気な時代、サラリーマンや女性目当てに1,000円ランチでいろんな店が競争している。銀座ではちょっとしたところに入ると、コーヒーだけでも1,000円を超すところも多い。1,000円でコーヒー付きとは有り難い。  
 人気のある店なので、長居は店に悪いと思い、新丸ビルまで歩いて、7階のベランダスペースに行った。東京、銀座に詳しいtachanさんが案内してくれた。地下1階でペットボトルのお茶を買ってきて、家人が銀座の木村屋で買ったあんパンを食べようとしたら、ガードマンが来て、ここでの飲食は禁じられていますので、目立たないように食べてくださいと、粋な計らい。
  東京駅やその周辺の高層ビル、皇居などを眺めながら休憩できるところだ。普通は7Fの飲食店から飲み物、食べ物を注文して、そこで食べるものらしい。みんなが、持ち込んだものをそこで飲食されたら、高いテナント料を払っている飲食店は商売あがったりになってしまうだろう。
 店の者や他の人が注意に来たら、方言をしゃべって、東北人の私が島根の友人と「東京さの新丸ビルで、ん十年ぶりに会ったんよって、ちょっくら堪忍してくれやす?!」なんて言って演技しようと話していたが、その後、幸い、誰も気がつかなかった。
 東京駅も、今、改築工事が進んでいる。東京駅も私が2年半前まで働いていた八重洲口も含め大幅に変わった。改装になった丸善本店を覗いた。高校時代から日本橋丸善には度々足を運んだ。ここで英語の辞書や引用辞典、Thesaurus を買った頃が懐かしい。
 丸善八重洲ブックセンターなど、いつも行く近所の紀伊國屋や旭屋では見つからない本も置いてある。買わないまでも、こういう本屋にはたまには来ないといかんなと思った。こういう本屋に来ると、どんな本が、どんな風に置かれているか。どんな本が売れているのかなど、別の意味で時代を読むことができるのではないかと思う。
 金融問題、世界経済、年金生活者だからと、のほほんとはしていられないのだが、現役のビジネスマンは大変だろうなと思った。
それにひきかえ、ランチを食べた「松玄凜」の前は、今話題の「HM」のビル、11時半を過ぎていたが、入場制限でビルの周りに行列ができている。高くないファッションの新しい店と聞く。不景気とはいえ、銀座に来る日本の妙齢さん方はワンコインランチで済ます旦那方と違って、まだまだリッチなようであります。
 久しぶりの銀座散歩、&銀座ランチでありました。