尺八と“ふける”

 昨日の講演では、尺八の長さは一尺八寸から三尺三寸のものまであり、一寸で半音違ってくるという説明があった。それは理解できた。穴が5つしかないから、和音階の5音階が基本なのだということは分かるが、尺八音階の説明はなかった。
 インターネットで尺八のことを検索したら音階の説明があったが、Jazzのブルース音階よりも難しそうだ。
 尺八といえば“虚無僧”、これは禅宗の一派の普化宗の僧侶の吹くものだということは物の本で読んだ事がある。その時に思ったのは、花札の“ばかっ花”の“ふけ(る)”である。だれか一人が20点以下の得点で終了すること。その回の勝負を無効としたり、それ自体に役をつけたりする。普化宗の“虚無(きょむ)”=“何もない”が語源ではないかと、勝手に推測した。広辞苑などでも「ふけ」は「老け」などと一緒に説明があるが、花札の「ふけ」の語源の説明はなかった。
 話は飛躍するが、“花札”も日本文化を表現した良い絵柄であるし、“コイコイ”などもゲームとしても面白い。“おいちょかぶ”など、やくざのギャンブルとしてのイメージが強いので、トランプと異なり印象が悪い。高校時代は親友の山岳部の部室で、よく隠れてやったものだ。庭のない家で育ったHenryは花札からそれこそ“花”を知ったところもある。もっとも、萩と藤の違いがしばらく区別がつかなかった。
 “イノシカチョウ”などの絵柄も綺麗だ。トランプよりは難しいかもしれないが、孫と遊べば、数学的なことも含め、頭の体操に良いと思う。将来、緋牡丹お龍になっては困るが。
 普化宗のことは以下のウィキペディアのURLで詳しい説明があります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%AE%E5%8C%96%E5%AE%97
 尺八から、また話がいろいろと飛びましたが、知的好奇心を刺激され勉強になりました。フケたHenry、また尺八を聞きたくなった。
山本邦山を聴き直そう!