伊勢詣り:東海道歩き:三島→由比 その1

 前回の箱根越えに続いて、1/11,1/12の二日間で、三島から吉原経由で由比まで歩いた。一日目は36,000歩、約24km。前回と異なり、ひたすら平坦な道で、旧東海道といっても余り趣がない。この日の宿まで24kmと、今までで距離が一番長いのでピッチも早まった。
 天候もよく晴れていたので、富士山を眺めながら歩けると思って期待していたが、生憎と五合目くらいから上は雲がかぶっていて、雪を頂いた、頭を見せてくれないのが残念だった。周りに雲がほとんど無いのに富士山の頂上付近にだけ雲がかかるのは、駿河湾からの水蒸気が富士山に冷やされて雲になるのではなかろうか。仲間の話によると駿河湾の反対側から見ると、雲がかかってないことが多いという。
 この伊勢詣り:東海道を歩く会、昼食場所の選定も難しい。13人が一度に入って短時間で作ってくれそうなところを探すのも一苦労だ。初日は連休の真ん中、昼食時間には街道筋に食堂らしきものが見つからない。タクシーの運転手さんに聞いてやっと小さな中華屋さんで、らーめん餃子にありついた。不意に13人の予期せぬ客、ビールが5本しかないという。皆で分け合って喉を潤した。
 昼食の時に、同行のIさんが靴下を脱いでなにやらムースのようなものを足に塗り込んでいる。聞くと、マメができるのを防止するスポーツ用の薬品である。私もいただいて足にぬった。マメができる前に塗る方が良いとのことだが、午後の歩きは幾分楽になったような気がした。
 宿に着いて靴下を脱いだら両足に豆が出来ていた。皆黙々と歩いた。自称江戸っ子仲間のKさんが、「24km歩いて、マメができねぇーようじゃ、百姓か人足じゃねぇーか」と曰う。13名中5人くらいがマメができた。5時半になんとか24kmの行程を終え、吉原のビジネス旅館に到着。小さい旅館なので風呂も3人しか入れない。汗をかいているのですぐに入りたいところだが、3,4人ずつの順番交代制になるのもやむを得ない。
 東海道歩きも宿泊所探しが意外と難しい。行程で何処まで行くか。そこに手頃なホテルがあるか、反省会をやる会場探しも大変だ。毎回、幹事のTさんが皆さんの意見をまとめながら、苦労してアレンジしてくれる。