平和の愛鍵「ダンコン?七不思議」

 我が友人が旅行先で面白い立て看板を見てきたと、画像を送ってくれた。Henryのブログは堅くて面白くないという方も多い。たまにはやわらかいことも書こうと思うのだが、そぞろ歩きは軟派でも、心に硬派の血が通っているので、つい堅い話になってしまう。
 ここのところ、真面目な記事が多かったので、今日は、ちと楽しいネタが出来たので画像を添付しました。
 男根の七不思議とはうまいことを考える人がいるものだ。アメリカ駐在の時、同僚の一人が「我々団塊の世代は・・・」を「我々ダンコン(団魂)の世代は・・・」と言ったことを思い出した。確かにちょっと見よく似ている。どこかの国の首相も「だんこん」と読みそうだ。
 つい最近、「生物と無生物の間」で一躍脚光を浴びた、福岡伸一の「できそこないの男たち」を面白くて一気に読んだ。前作同様、科学ものなのだが、読者を引き込んでいく文章力は推理小説のようで楽しい。
 この本のあとがきに「生物の基本仕様(デフォルト)としての女性を無理やり作りかえたもの(カスタマイズしたもの)が男であり、そこにはカスタマイズにつきものの不整合や不具合がある。つまり、生物学的には、男は女のできそこないだといってよい。・・・」とある。Y染色体上のSRY遺伝子というものが発見され、このSRY遺伝子が女を男に作りかえていくという。
 この看板にある「縫い目あれども綻びもせず」は、まさにこのSRY遺伝子がデフォルトの“女性”を文字通り縫い合わせて“ダンコン”に仕上げたわけだ。
 「玉があれどもうてもせず」「天を仰ぐこともなし」この二つを読むと、この看板の作者はHenry同様、だいぶシニアの方かなと思ってしまう。しかし、最後の太字が「されど恋を成就し、子宝に恵まれ、優れた御利益のある祠也」というのが、しみじみとしてほほえましい。
 この看板の脇には、立派な“鉄砲”が祀った祠があるようだ。