梅見&陶器市

 大宮公園の恒例の陶器市と梅見に行った。2月3日に見たときにはまだ2,3部咲きだった梅がほぼ満開になっていた。最初の日曜日ということもあってか、駐車場も満杯、ちょっと離れたテニスコートの駐車場に停めて会場まで歩いた。多くの人でごった返していた。
 日本人は日常の生活の中でいろいろな器を楽しんで使っている。
湯呑み茶碗、急須、ご飯茶碗、小鉢、盛り皿、銘々皿、徳利、おちょこ、花器、etc.、九谷、備前、有田、信楽、萩焼、志野焼、他、全国から集まってくる。
 皆さん、それぞれ、お気に入りの器を探し回る。陶磁器だけでなく漆器や箸なども売られている。器や箸など割れたりしなければいつまでも使えるのだが、毎日同じものでは変化が無く飽きてくる。また、料理によって器、皿をかえて食事を楽しむ。
 アメリカ駐在の折、アメリカ人の家に何度かDinnerに招待された。シンプルな白い食器が多かったように思う。日本料理は食事だけでなく、器も楽しむ文化を持っていると思う。私はそんなに高価な食器を持っているわけではない。旅行先や陶器市など、その都度、気に入った物に出会うと買ってきた。
 湯呑み茶碗、急須、徳利、おちょこ、ビアグラスなどは備前を愛用している。備前は使っている内に独特の風合いと、艶が出てくるのが気に入っている。他の食器は白地に青や紺でさらっとした模様が描かれている物がいい。
 梅林はいろいろな種類の花が咲いていた。桜と違って、静かに、のんびりと梅見を楽しむ雰囲気がのどかでいい。あちこちで梅を見ながら、おむすびを食べたり、珈琲を飲んだりしている。何故か、梅を見ながら酒盛りというのは見かけたことがない。
 梅と陶器を楽しむ日本人のこころ、文化を大事にしたいと思った。

左の梅は茶筅梅という、珍しい梅だ。