数学の日

 3月14日と言えばホワイトデー、Henry君も在職当時はバレンタインチョコを義理でそこそこ頂いた。中には義理ではなくお気に入りの妙齢さんから頂くこともあった。この年になるとほとんどなくなったがゼロではないことが有り難い。とはいえ、糖尿キャリアの小生はいつも家人に取り上げられてしまう。私はほんの一かけお気持ちを頂いている。
 義理チョコへのお返しはいつも苦労したが、心ある方からのバレンタインはホワイトデーに何を選ぼうかというのが楽しみでもある。
 今日はその話ではなく、3月14日が「数学の日」というのを初めて知ったのでそのことを書こうと思う。
 すぐピンとくるが、3.14といえばπ(円周率)のことだ。
円周率は紀元前2000年ころから計算されていたようだ。その後、アルキメデスや日本の関孝和オイラー他、いろんな人がいろいろな計算方法を考えている。Wikipediaにもかなり詳しい説明が載っている。
 今から30年前に、私の兄が我が家人に岩波科学の本の「πの話」という本をプレゼントしてくれた。岩波書店に勤めていた兄が7年前に他界した。商業高校出だった兄だが、数学、物理学、天文学などが好きでその手の本をいろいろと読んでいた。その兄がどういうつもりで数学の苦手な家人にこの本をプレゼントしてくれたのかは、今では聞けないのが残念だ。兄が、この本の表紙裏に「勉学はπのごとく無限である」と書いてサインしてある。
 家人がこの本を読んだかどうか確認していない。私は2,3度読んだ。πだけではなく、それに関連した数学をわかりやすく、かつ、面白く説明している。中高生が読めば数学のおもしろさを教えてくれるいい本だと思う。大人が読んでも面白く、頭の体操にもなる。数学の美しさ、楽しさも教えてくれる本だと思う。
 数学の日にちなみ、あの“博士の愛した数式”のオイラーの公式<eのiπ乗=−1>も復習してみた。