掛川城→袋井(5月10日)


 掛川城、大手門の正面の通りに面した「桃源郷」という宿を出て、城の周囲を歩く。9時の開門を待って城を見学。
 掛川古城は1467年今川義元が築いたといわれている。その後、戦国時代の戦乱を経て、山内一豊がはいり、戦乱によって傷んだ城の改築や城下の整備を行うとともに、天守閣もつくったという。江戸時代まで、11家26代の居城として栄えたが、安政東海大地震で城の大半が損壊し、明治2年(1869年)廃城となった。平成6年に掛川市民の熱意と努力で天守閣が再建されたという。

 天守閣、掛川城御殿などを含め、周囲一体が掛川城公園としてきれいに整備されていた。天守閣を見学して、あらためてこの城にはいろいろな歴史が刻まれていることを知った。
 今までに、城は、大阪城、姫路城、彦根城長浜城くらいしか見ていないが、都会の高層ビルばかり見ている人間には、こういう城を見ると美しいと思うとともに、何となく心が落ち着く。市内の清水銀行の建物が時代風情を残して建てられているのも味がある。

 掛川城の前を流れる逆川に沿って西に向かう。川から離れると単調な舗装道路で、昨日の峠道と違って歩くのは楽だが、街道沿いにめぼしいものは何もなく、ひたすら昼食場所に向かって歩く。昨日の坂道歩きで、足が少し痛くなってきた。やっと東海道の中間地点袋井に着き、昼食にありついた。ここまで来ると浜松まではもう一息。ビールを飲みながらの鰻重は格別美味しかった。
 夕方から、自主防災会の会議があるので私はここで早退し、大宮に帰った。一行は次の駅磐田まで歩いて反省会。私は一日半で45,000歩、約30km程だろうか。磐田まで歩いていたら、またマメができたかもしれない。箱根峠もきつかったが、きついものほど振り返れば楽しいものだ。