中公新書47年

 読売新聞に中公新書47年と題して、中公新書のベスト10がコラムに書かれていた。懐かしい本が並んでいる。一昔前は、新書といえば、岩波、中公、講談社文庫クセジュくらいなものだった。最近は、各大手出版社はほとんど新書を出している。それぞれ特長も出しているが、粗製濫造も否めない。
 岩波、中公は伝統?を守ってきたと思うが、最近はちょっと軽薄に安易に出版しているものもあるように思う。
 このベスト10は「複合不況」と「元禄御畳奉行の日記」以外は全て読んだ。この2冊も買って持っているが読了してはいない。どれも時代を反映した名著で、今読んでも新鮮で現在も通用する内容のものが多い。
 中公新書は、歴史、科学、哲学、宗教等々、学生時代から色々な分野の本を読んできた。名著も多く絶版になってしまっているものも多い。その時々に、自分の血となり、肉になってきたと思う。
 これからも他の新書とはひと味違う、良いものを出版し続けて欲しいと思う。