メアリー・ブレア展


 家人と、たまたま上京していた関西に住む妙齢さんと一緒に、深川の現代美術館にメアリーブレア展を見に行った。
 メアリー・ブレアという女性を知らなかった。ウォルト・ディズニーに見込まれて、「シンデレラ」や「ふしぎの国のアリス」などディズニー映画のカラー・スタイリング、またディズニーランドのアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」のデザインを手掛けたメアリー・ブレア。その卓越したセンスはウォルト・ディズニーの信頼を得るに留まらず、絵本の挿絵やパッケージデザインなど多方面で発揮され、多くのクリエーターから絶大な支持を集めてきたという。
 ディズニーの映画は、テレビのまだない時代、いつどこで見たのか記憶はさだかでない。我らが年代のものにとっては幼少時代に、美しいメルヘンと色彩の世界を楽しませてくれた。
「白雪姫」(1937年)、「ピノキオ」('40)、「ダンボ」(41)、
「バンビ」(42) 等は、私の生まれる前の作品だったとは信じがたい。ピーターパン、眠れる森の美女なども見たが、ストーリーまでは憶えていない。
そんなディズニー作品のカラースタイリングをメアリーブレアがしていたというわけだ。何とも言えず、メルヘンチックなデザインと色づかいに感心した。展覧会を企画し、作品選定を行なうのはスタジオジブリということで、宮崎駿の世界に通じるものも感じた。 
 そんなわけで、会場には若い女性が多かった。Henryのようなシニアじいさんはパラパラしかいなかった。
 ともあれ、家人と妙齢さんは喜んで鑑賞していた。私は幼き頃の遠い記憶を思い出させてくれ、こういう世界に素直に感動するやわらかな心を失ってはいけないなと思った。
 以下のURLはディズニー作品のリストがご覧になれます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%BA%E3%83%8B%E3%83%BC%E4%BD%9C%E5%93%81
メアリー・ブレア展は10月4日までやっています。お孫さんを連れて行かれると喜ばれると思います。