「常陸の古刹と史蹟を巡る」研修旅行 <その3>

 T先生を囲んでの勉強会、懇談会10時過ぎに終えてから、同室のOさんとロビーで般若心経談義、刺身の切り方、大乗仏教の龍樹や世親のこと、上座部(小乗)仏教のことなど、話が弾んだ。宿の支配人にそろそろ消灯しますからと言われて時計を見ると12時を回っていた。
筑波山中腹からの日の出>
 国民宿舎つくばねから眺める日の出は素晴らしいということで、日の出の時間をチェックし、携帯のアラームをセットし床についた。

 翌朝、日の出時間になると空が白んできた。地平線の彼方がすでに色づきはじめた。地平線に薄く雲がかかっているせいで、日の出時間になってもまだ太陽は雲の中だった。この国民宿舎筑波山の中腹にあるということで、地平線まで遮るものは何もない。ところどころ朝霞にけむる田園風景の先の雲の上の日の出を見たときは感動的だった。今までに何度となく、日の出や日没(Sunset)の撮影にトライしたが、素人の私にはまともに撮れたことがほとんどなかった。この日もうまくカメラに収められたか心配だったが、自分としては、まずまずの画像が撮れたのではないかと思う。右端に光って見えるのは霞ヶ浦の北端だということを塾の仲間が教えてくれた。

 こういう景色はやはり写真ではなく、寒い中で体感するにしくはないと改めて思った。