古代史ドラマスペシャル「大仏開眼」

 奈良の大仏建立にまつわる歴史を3時間のドラマで見させてくれた。古代史は何冊かの本を読んでいたが、本だと写真や図表はあるものの、人物の相関や歴史の流れなど、もうひとつ頭の中でつながらないところがあり、理解が浅くなる。その点ドラマは時間がかかりじれったいところもあるが、映像の力は大きく、本に比べ視覚的感動も与えてくれる。
 このドラマ、大仏の復元模型はもちろんのこと、制作に多くの時間と苦労があったことだと思う。聖武天皇光明皇后、行基、孝謙天皇などのことなど歴史書で読んである程度のことは知っていた。しかし、吉備真備藤原仲麻呂、玄纊などは、名前は知っているが、聖武天皇、行基、孝謙天皇橘諸兄などとどういう関係だったのかつながっていなかった。
大学受験で渋々日本史を勉強した、悪い勉強の仕方の後遺症で、単なる固有名詞の記憶だけに終わっていた。こういうドラマを見ると、人の繋がり、時間の流れが良く分かる。恥ずかしながら、吉備真備のことは、今回初めて、大仏開眼に関わって、古代にこういう立派な人物がいたことを知った。
 古代史をちょっとかじって、少し分かった気になっていた。改めて勉強し直さなければと思った次第だ。