オルセー美術館展

 オルガンコンサートの後、六本木の国立新美術館に「オルセー美術館展」を見に行った。
 「ポスト印象派」の作品、といっても、絵画鑑賞眼の弱い小生にとって、どうも西洋絵画はなかなかその良さや、それらの絵画の見方が分からない。A塾の人たちに言わせると、よい画をじかにたくさん見ることだという。たしかに、テレビや写真で見るのと、実物を見るのとでは大変な違いがあることは分かる。

 シャバンヌの「貧しき農夫」、モローの「オルフェウス」、アンリ・ルソーの「蛇使いの女」など興味深かったが、感動するとまではいかない。まだまだ、鑑賞力が足りないのだろう。
 どんな絵画に感動するかは、その人の世界観、宗教観、自然観、生い立ちなど、色々な要素に関係するのではないだろうか。素直に感動するかどうかで絵画を鑑賞すれば良いという方もある。しかし、音楽の味わい方、本の読み方、芸能の味わい方が分かると、より深い鑑賞ができる。絵画もその見方、味わい方を学ぶと、なるほどと思うところも多く、鑑賞の仕方も違ってくる。
 あまり事前知識や先入観をもって見ることはよくないのだろうが、日曜美術館などを見て予習してから見に行くのは、素人には勉強になる。
 それにしても、この手の展覧会、いつも満員である。美術に感心のある人たちの多いことにいつも感心する。