特別養護老人ホーム視察

 我が団地に隣接している老人ホームを視察した。団地の防災会と協定を結んで、災害時の協力をしようという目的である。
 この施設は100名ほどの障害を持った老人が入っている。職員は170名ほどいるが、女性が大半で、夜間は数名しかいないという。建物はしっかりとしているので震度7位でもびくともしないという。新潟地震でもほとんど揺れを感じなかったそうだ。しかし、夜間の火事が発生したときは救助をする人手が足りないという。
 一方我々の団地が大地震に見舞われ、建物の倒壊に至らなくても、ライフラインの復旧ができるまでの間、近くの小学校に避難しなくてはならない。その避難場所は我々800戸の住民だけでなく、近隣の10余りの自治会で共用する。
 健常者ならばいいが、我が団地には、災害時に援護の必要な人が40人ほどいる。こういう人たちが、いざというときに何人か、老人ホームで収容していただけると助かる。我が防災会では食料や水は備蓄していない。この施設ではかなりの食料を備蓄し、飲料用井戸もあるという。
 奄美大島や新潟などの大災害に見舞われる確率は低いだろうが、火災は起きうる。大地震の時は3日間くらいはライフラインが止まることが充分考えられる。
 我々防災会のメンバーや住民の有志が火災の時には入居者を救い出すために、なにぶんかのお手伝いはできるだろう。
 近々、協定書を交わして、いざというときに助け合いができるようして行こうということになった。
 初めて、老人ホームの内部を見学したが、建物、部屋の内部など、よく考えられた設計になっている。費用も安く、良く管理されているなと感心した。障害等級が高くないと入れないそうだが、親や、自分もいずれ、こういう施設に入ることを考えておかなければいけないのかなと思った。