「鬼平犯科帳」ゆかりの地、散策 <その1>

 会社の同期会で「鬼平犯科帳」縁の地を散策した。同期のW君、K君が「鬼平犯科帳」の愛読者で、散策コースの地図関連資料を事前にメールでくれていた。

 「鬼平犯科帳」は私は一冊も読んでいなかったので、この二人にメールし、予習がてら何を読んだらいいかたずねた。文春文庫でシリーズが出ているので、先ず、その一巻目を勧められた。たまたま行ったブックオフで105円で買った。面白くて一気に読んだ。散策で回るであろう、寺や地名にアンダーラインを引きながら読んだ。
 集合場所はJR錦糸町北口。錦糸町はわが母校R高校のあるところ、いわば曾遊の地である。しかし、今回、錦糸町から両国へと、「鬼平犯科帳」縁の地や江戸時代の名所などを回ってみて、始めていろいろなところが、高校から歩いていけるところにあったことを知った。高校時代はひたすら?勉学に励んでいたため、そういうところに関心が行かなかった。
 錦糸町から北に2ブロックほどの所に太田道灌開基の法恩寺という古刹がある。歩き出すと寺の方向真正面に東京スカイツリーがそびえ立っている。100m程の参道も残っており、なかなか格式の高い寺である。寺のすぐ西側を、「鬼平犯科帳」の“本所・桜屋敷”でおなじみの横川が流れており法恩寺橋がある。高杉道場や小説の中の地名のあったあたりを小説を思い出しながら散策した。
 この横川は今は川は流れておらず、なかなか風情のある大横川親水公園となっている。川沿いを南に下ると、かって川だったところがテニスコートになっている。見るとその横がわが母校。たしか高校時代は川が流れていた。この川が横川ということも忘れていた。
(つづく)