さきに読んだ「国家の罠」が面白かったので、この本を読んだ。外務省の在籍時代に間近に接した、歴代総理やロシア首脳、さらに歴史上の人物を“インテリジェンス”の視点から分析していて面白い。
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/10/28
- メディア: 文庫
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日本、ロシアの権力者の素顔、裏話など、一般人の知らない世界を教えてくれる。
月刊「新潮45」に連載した人物論等の評論を計19本まとめたという体裁で、前半はナマの政治家らに向き合った自らの体験をベースに書かれていて、面白く読めた。登場するのは、橋龍、小渕、森喜朗、小泉、プーチン、エリツィンなど、どの話もそんなことがあったのかと知らない世界を教えてくれる。後半は、取り上げる人物やテーマに脈絡がなくなり、バラバラな印象を感じたが、一つ一つの人物論はそれなりに面白く読めた。