- 作者: 中西進
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/05/28
- メディア: 文庫
- 購入: 8人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
中西進さんは万葉集、古代文学などの大家ということは知っていたが、本は講談社学術文庫の「万葉集」をちらっと読んだだけで他のものは読んだことがない。
この本、第一章 身体のパーツ、なぜこうよぶの? め みみ はな/ひたい ほほ かお/ち ちち/け
など、古代日本人がどのような言葉を話していたか、使っていたかを、古事記、万葉集などいろいろなものからの引用を織り交ぜて解説、分析している。
第二章 神とともにある暮らし かみ/ほとけ/いわう ねがう/のろう/まつり/あそぶ ・・・
第三章では、日本人の考え方がわかることばとして、もの/こと/とこ つね/とき ところ/かげ うつし
と、全部で97の言葉を説明している。多少は分かっている言葉もあるが、この本を読んで、あらためてなるほどそういうことだったのかと、教えられるところが多かった。日本人として、この歳までこれらの基本的な「國語」も知らなかったと思うと恥ずかしい限りだ。
こういう本で中学生、高校生に「國語」「日本語」を教育してもらいたいと思う。二人の子どもを持つ、帰国子女同士の我が次男夫婦に読ませ、孫達にしっかりとした日本語を教えてもらいたいと思った。
内容をもっと知りたい方は,amazonのレビューをお読み下さい。