江東楽天地散策

 錦糸町で中学の仲間と夕食会があった。少し早く家を出て、曾遊の地、江東楽天地界隈を散策した。
 錦糸町は高校の4年間?通学した駅だ。4年間というのは浪人の1年間、高校併設の補習科というクラスがあり、そこに通った。
 勉強は大変な高校だったが、校則はゆるかった。毎日昼食は錦糸町の駅ビルの中のスパゲッティ屋、駅近くの「くじらや」という店で、くじらの唐揚げ定食などを食べていたのが懐かしい。その「くじらや」はだいぶ前に店終いして、今は大衆居酒屋になっていた。
 なにせ、半世紀も前のこと、高校時代のガールフレンドと入った喫茶店もなくなっていた。
 江東楽天地は高校に入ったばかりの頃は、下町の大人の遊び場といった雰囲気で、真面目な?高校生が学校の帰りに立ち寄るところではないといった感じだった。それでも、洋画の好きだった私は、楽天地の映画館になんどか行った。
 かっての錦糸町は「錦糸堀」といって都電が何本も発着するターミナルだった。ところで、錦糸堀という名称は、本所七不思議の「おいてけ堀」から来ているというのを今回初めて知った。
 かっての錦糸町の北口はほとんど何もないようなところだった。北口駅前の記憶など全くない。今では、高いビルや、ホテルもあり、隔世の感がある。
 北口から線路沿いに、両国に向かって2,3ブロック歩くと、北に向かっての道路の真正面に東京スカイツリーが見える。高校のクラス会の仲間が、次のクラス会はスカイツリーが見えるところでやりたいというので、何処か手頃な所がないかと歩いてみた。ホテルのレストラン(14F)から見えるというのでホテルに入ったが、改装中ということで、そこからのスカイツリーは見られなかった。
 秋葉原から総武線に乗り換えると、やたら浴衣姿の若い娘さんが多い。この日、隅田川花火大会だということを知って納得。
 短い時間だったが、久しぶりに錦糸町駅界隈を懐かしく散策した。