秋篠寺


 姪の結婚式に出る前にホテルから近くにある秋篠寺に行った。家人は関西在住時に友人とこの寺に行っており、伎芸天と苔の綺麗な庭をまた見たいという。私も伎芸天は一度見てみたかった。
 この日も本堂に入るまでは土砂降りだった。本堂の中は、外の激しい雨から隔離され、伎芸天が静かな凛とした表情を見せていた。
 
 伎芸天はヒンズー教の最大神の一つである「シヴァ神」の髪際から誕生した天女であり、インドではシヴァ神は別名に「舞踊王」と云われ舞踊の創始者として敬われている。摩醯首羅天(大自在天シヴァ神)が天界で器楽に興じている時、その髪の生え際から誕生した天女とされる。容姿端麗で器楽の技芸が群を抜いていたため、技芸修達、福徳円満の守護善神とされる。
日本では単独での信仰がそれほど広まらなかったこともあり、現存する古像の作例は秋篠寺の一体のみとされる。
 伎芸天の色々な画像は以下のURLでご覧になれます。

https://www.google.co.jp/search?q=%E4%BC%8E%E8%8A%B8%E5%A4%A9&hl=ja&prmd=imvns&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=Isz_T8z9BcuZiAfQrdD6Bw&sqi=2&ved=0CFQQsAQ&biw=1045&bih=559

 伎芸天を見て外に出たら、雨が止んでいた。雨にぬれた苔むした庭がことのほか綺麗で趣があった。こんな庭を眺めながら、美味しいお茶を飲み、仏教書でもこころ静かに読みたいと思った。