小泉元首相のお話を聞く <その1>

 異業種交流会の例会に小泉元首相が来られるとのことで参加した。この異業種交流会は『桜会』という伝統と歴史のある会。自民党政治家にコネのある方も多く、第一回には故岸首相、最近では石破茂林芳正安倍晋三麻生太郎など大物政治家が講演に来てくれる。時間は一時間程度で短いが、総理大臣になった人、なろうとしている人の話を身近に聞けるのは貴重な体験だ。
 小泉さん、テレビで観ていた時よりもスマートでちょっと小さく見えた。しかし、ゴルフ焼けだろうか、日焼けした精悍な表情は元気そのものだった。
 政界を引退してからは、経済界の方の付き合いが多いそうだ。
冒頭に、小泉さんは原発ゼロ論者だと言われた。経済界の中に多い原発推進論者に原発ゼロに持っていくべきとの話をしているという。自民党の総理経験者が原発ゼロ論者とは意外だった。
 ・原子力は他のエネルギー開発を妨害するために推進されてきた。
 ・廃炉に40年以上、膨大な費用がかかる。
 ・日本は放射能廃棄物の捨て場所がない。
 ・原発はなくても日本経済は大丈夫。 等々
東日本大震災後、原子力関連の勉強をされたり、フィンランド放射能廃棄物の処理現場などを見学しての考えを語っていた。原発推進論者や現政権与党の自民党としては、単純に原発ゼロ推進には賛成できないのだろう。小泉さんのこういう考えをマスコミが取り上げたら面白いと思うのだが・・・。