[机草子]天理教本部見学

  高校の同級生のすすめで天理教本部を訪れた。2日間、東大寺浄瑠璃寺興福寺、新薬師寺、等を見て歩き、夜はいろいろと仏教談義などを楽しんだ。同級生が、「色々な宗教、仏教に興味があるようですから、一度天理教本部を見ておいたらどうか」とのお誘いを受けた。彼は天理教信者ではないが、以前に天理教の友人から案内されたとのことだった。


 関西在住時、何度か天理市の街中を走り、街中に天理教の法被をはおった人が多く見られたことと、この街はおおきな天理教の街なんだなという印象しかなかった。
 今回、広大な敷地の中の本殿に入ってみた。本殿の周りには天理病院、幼稚園から、小中高、天理大学までなどの建物が、みな同じような様式で建てられている。ほかに、月に一度の行事に全国から集まる信者が泊まる詰め所と言うのが天理市内には100以上あるようだ。

 本殿の中はとても大きく、西本願寺の本殿よりも広いのではないだろうか。東西南北に礼拝所があり、その周囲が広い回廊でつながっている。ピカピカに磨かれた廊下は段差がない。車椅子に乗った信者を教会の関係者が押している。また、別の信者が家から持ってきた雑巾で廊下を磨いている。礼拝所では、あちこちで若い信者が熱心に祈祷している。仏教寺院ではあまり見られない光景だ。

 東西南北の礼拝所を回廊を回って歩いた。総距離は1kmを超えているのではないだろうか。月次祭の折などは、この礼拝所や本殿の周りの広場などは信者で埋めつくされるのだろう。改めて新興宗教の力を見せつけられた感じだ。

 新興宗教の定義は、幕末・明治維新以後から近年創始された比較的新しい宗教のことをいうから、天理教も新興宗教である。天理市では天理教関係者でないと市長になれないとか、天理教関係から多大な寄付金ももらっているようだ。

 
 いずれにしても、これだけの宗教都市は天理市以外にはないのではないだろうか。
何が信者のみなさんをこれだけ引きつけているのか、教義、その他を少し勉強してみようと思った。
 以下のURLで天理教関係の建物の画像が見られます。
http://small-life.com/archives/08/02/1122.php