<雷と電子機器>

 先週の月曜日だったか、午後から久しぶりの雷雨だった。達磨絵が終わり、帰宅するところだったが、しばし足止め。小降りになって帰宅すると、家人が言う。雷が集中砲火のように激しくなった時、いきなり私の寝室のライトが点いた。驚く間もなく今度は消しておいたDVDが点いて、「プリーズウエイト」の表示が点滅し始めた。電話の表示画面がパッと明るく点灯し、シャワシャワと画面が騒ぎ始めた。パソコンはスリープになっていたが、机の下でルーターがやはりシャワシャワと点滅し始め、時間をかけてのシャットダウンを諦め、慌てて切ったという。こんなことは、「雷銀座」の熊谷在住時にも経験したことがない。これでは留守宅のライトは点くし、冬ならストーブが点火して危ないのではないか?と聞く。用心深い家人は、旅行など留守する時は、ブレーカーを落とす必要があるのではないか?理科系私に説明を求めた。

 昔、空調(エアコン)のセールスエンジニアをしていた時に、お客さんのエアコンに雷が落ちて、エアコンが使えなくなった事が何度かあった。当時から、エアコンにはバリスターという雷サージ電流から回路を守る部品が付いていた。
 最近のICを多く使った電子機器にはサージ電流を逃がす部品は付いているのだろうか。家人が言うような、DVD、電話、ルーター等の異常点滅、照明器具の点灯など、同時に異常動作をしたのは初めてのことだ。これらは、いずれもサージ電流により、電子機器の一部に一時的に電流が流れたために、異常動作を起こしたものと思われる。
 幸い、どの機器も故障をせずに済んだ。Thunder Blockerという雷サージ電流防止の専用コンセント(部品)をつけておいた方が安全かも知れない。家の中に居る時は、雷が近くに来る前に電気製品のコンセントを抜いたほうが良いようだ。

 そう言えば先日の「我が家の怪現象」で書いた、照明器具が点灯した件も、遠くの雷のサージ電流が原因だったのか? しかし、トイレの電気が突然消えたのは理解できない。
 昔から、雷の音と光は迫力があって好きだ。外出している時やゴルフの時は怖いが、夏の夜、家の中からの”観賞”は自然の凄さ、不思議さを教えてくれる。