「風立ちぬ」

 宮崎駿監督の「風立ちぬ」を観て来た。宮崎駿の最後の長編ということで、前評判も高く、上映開始早々、大変な入場者で、7月20日の公開から54日間(11日時点)で観客動員数800万人、興行収入100億円を突破したことが12日、わかったという。興収100億円突破は、邦画としては2008年7月に公開された『崖の上のポニョ』以来、5年ぶりだそうだ。このままいくと『ハウルの動く城』の記録を抜くだろうと言われている。
 本と同様、ベストセラーだから見に行ったというわけではないが、自分の目で見てどう観賞できるかを確かめたかった。ストーリーは理解できるが、子供向けのアニメとは思えないし、大人向けとしては、もう一つ、盛り上がりと、感動に欠けていた。宮崎監督が出来上がった作品を観て、泣けてしょうがなかったと、あるTVで語っていたが、泣ける場面は私には無かった。私の感性が鈍いのか。
 ゼロ戦、特攻隊にかかわる場面は無いのだが、韓国からゼロ戦批判等もあったようだ。
私の感想では、「千と千尋・・・」や「ハウルの動く城」「トトロ」に比べると面白みに欠けると思った。ベネチア映画祭で受賞を逸したのも致し方ないだろう。