東日本大震災 3周年

 3周年を迎えて、先週、土日にはいくつかの特集番組が放映されていた。昨日もNHKはじめ、いくつかの局で特集を組んでいた。しかし、地震津波被害のその後については放送されていたが、原発事故のその後、今も続く放射能汚染問題については、あまり詳しく放送されていない。日本、及び日本人全体がこの原発問題、エネルギー問題を、これからどのように考えていくべきなのか、これらを考えさせる番組が少なかったように思う。原発稼働を進めていくと言っている安部政権からのマスコミに対する圧力が働いているのだろうか。
 昨日の報道ステーションでは、児童の甲状腺がんの問題を取り上げていた。チェルノブイリ原発事故を含めても、放射線被ばくと甲状腺がんとの関連は解明はできていないとも言われている。ただ、TVを見ていて、甲状腺被曝に対する国や県の対応には疑問を感じずにはいられなかった。

放射性廃棄物処理の問題、福島原発廃炉の問題etc.、まだまだ問題が山積みだ。いつまた、第二の原発事故が発生しないとも限らない。改めて、経済至上主義を考え直さなくてはいけない時代ではないかと思う。
 
 ネットでニュースを検索したら、以下のような方々の話が載っていた。震災後は原発関連の本を10数冊読んできた。最近は、新しい事実を踏まえての本も出版されているようだ。原発については、決して忘れることなく、考えつづけていかなくてはいけないと、あらためて思った。

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 伊吹衆議院議長は「原発事故のあった福島県では、住み慣れたふるさとに戻ることができず、今なお放射性物質による汚染に苦しんでいる方々が多くおられる現実を、私たちは忘れるべきではない」と指摘。「人間が自然を支配できるという『おごり』が核兵器による悲劇を生み、福島の原発事故を生んだ」と語った。

 民間事故調の北沢宏一元委員長は稼働中の原発がゼロであることに触れ、「国民の総意としか言いようがない」と強調。再稼働後に事故が起きれば「(日本は)世界の笑い者」と述べ、慎重に判断する必要があるとの考えを示した。

  政府事故調畑村洋太郎元委員長は「一番、学ばないといけないのは、どんなに考えても気が付かない領域があること」と指摘。それを踏まえた上で、国民全体で原発再稼働の是非を判断すべきだと訴えた。

 米原子力規制委員会のグレゴリー・ヤツコ元委員長も参加し、「原子力は100%安全はあり得ない。社会としてメリットをどう考えるか、リスクがあっても受け入れられるかがポイント」と述べた。