テレビで「舟を編む」を見た。辞書好きのHenryとしては面白い映画だった。
以前、NHKで「ケンボー先生と山田先生〜辞書に人生を捧げた二人の男〜」という、三省堂国語辞典(通称三国)の見坊豪紀(けんぼうひでとし)と、新明解国語辞典の山田孝雄とのドキュメンタリードラマもあった。「辞書になった男 ケンボー先生と山田先生」という本でも取り上げられているくらいで、見坊豪紀と山田孝雄の辞書作りの戦いを語っていて面白かった。このドキュメンタリーはNHKアーカイブスで見ることができるようですが、下記のaoiyugureというブログで、内容が分かりやすく説明されていますので、ご興味のある方はアクセスしてみてください。
http://aoiyugure.blog62.fc2.com/blog-entry-1351.html
たまたま、土曜日A塾から帰宅した後、Eテレで「辞書を編む人たち」と題する、ドキュメンタリーを放送していた。こちらの方は、三省堂の「大辞林」の改定、編集作業の現場を報告している。辞書好きの筑波大の女学生がインターンとして三省堂大辞林の辞書編集部で仕事をする風景等もあって彩りを添えていた。この放送、5月3日(午前0時〜午前1時)に再放送があるので、ご興味のある方は是非録画してご覧になって下さい。
「船を編む」の映画の前に、飯間浩明の「辞書を編む」を読んでいたので辞書編集者の苦労話も面白く、主人公は誰がモデルなのか気になった。見坊豪紀あたりをモデルにしたのではないか。原作は読んでいないが、2012年の本屋大賞に選ばれたものだ。作者の三浦しをんは岩波、小学館に取材したという。
辞書編集というのは、どこも同じような作業をするものなのだろうが、編集者の個性で出来上がってくる辞書がだいぶ変わってくる。ドラマで取り上げられたことばを手元の、三省堂国語辞典、新明解、広辞苑、岩波国語辞典等で引き比べるのも面白い。
“辞書を読む”という点では新明解国語辞典が圧倒的に面白く、私は新明解ファンです。
このドラマを見終わった後、家にある手持ちの辞書で「恋愛」を引き比べた。その引きくらべはこの後に書きますので、乞うご期待!