[机草子]花子とアン

 NHK朝の連続ドラマの「花子とアン」が終わった。最初は何となく見ていたのだが、だんだん面白くなって、毎回欠かさず見ることになった。
ユニークな経歴の持ち主の脚本家、中園ミホのストーリー展開が面白いのと、登場人物の描き方が良かったと思う。

Random House Webster's Unabridged Dictionary

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  ストーリーの面白さとは別に、辞書好きの小生としては、花子が後に夫となる村岡英治から翻訳用に贈られたぶ厚い辞書を大切にし続けたシーンが印象的だった。あの辞書はなんという辞書だろう。アメリカ駐在時には見かけなかったので、多分イギリスのものだろう。アメリカ駐在時の社長だったTさんに薦められて、枕になるくらいの厚さの、Random House Doctionaryを買って、時々引いていたのが懐かしい。アメリカから帰国する際に余りに厚いのと、帰国してこの辞書を使うことはまずあるまいと、友人に譲ってしまったことが、今にして悔やまれる。

このドラマで柳原白蓮という女性、その夫だった伊藤伝衛門や、「白蓮事件」などのことも知らなかったので、Webで検索しながらドラマを楽しんだ。視聴率も高かったようだが、真面目に朝の連続ドラマを見たのは久しぶりだった。
 赤毛のアンは読んだことがない。翻訳された日本語が美しいという。読んでみなくてはと思う。