[机草子]赤瀬川原平さんの死を悼む

 今月26日に赤瀬川原平源平が亡くなった。前衛美術家、随筆家、作家というが、彼の芸術は見たことはない。彼の「老人とカメラ」は世の中の面白物件をカメラに収め、そのショートコメントが面白かった。“路上観察学会“ なるものを創設し、「超芸術トマソン」なる本も書いている。超芸術トマソンについて書くと長くなるので、興味のある方はWebでググって下さい。
 「新解さんの謎」は三省堂の「新明解国語辞典」の面白さ、ユニークさを紹介したものだが、この本を読んで、すぐにこの辞書を買いに行った。
 勅使河原宏と共同脚本を担当した映画「利休」では、日本アカデミー賞の脚本賞を受賞している。また、「千利休 無言の芸術」(岩波新書)も面白かった。
 今回改めてWebで検索すると、幅広い活躍をしていたことが分かった。77歳、早い死が惜しまれる。合掌!