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 <南方熊楠を読む>

南方熊楠 - 日本人の可能性の極限 」(中公新書) [唐澤 太輔 ]を読んだ。
熊楠については、鶴見和子の「南方熊楠」(地球思考の比較学)[講談社学術文庫]、中沢新一の「南方熊楠コレクション:南方マンダラ」(河出文庫)、水木しげる「猫楠」などを読んできた。上記の本が書店で目に止まったので読んだ。
 柳田國男をして「日本人の可能性の極限」と言わしめた知の巨人南方熊楠の伝記である。
南方熊楠(1867-1941)は民俗学者博物学者にして生物学者(粘菌研究者)、思想家。しかしあまりに偉大すぎて、振幅が大きすぎて、その人物像の焦点が定まらない。著者は熊楠の基本的な性格を「極端人」として、それを手がかりに、なぜそのような性格をおびるに至ったか、その性格が熊楠の人生や人との関わり方にどう影響したかを子供時代から丁寧に追っていく。この点が従来の伝記と異なる。
 今までに読んだ熊楠関連のものと異なり、南方熊楠の人となり、その天才ぶり、に改めて驚愕する。
 難解でよく分からなかった、南方マンダラも少し理解が深まった。
 日本人として、このような先達がいた事を誇りに思う。

南方熊楠 - 日本人の可能性の極限 (中公新書)

南方熊楠 - 日本人の可能性の極限 (中公新書)

南方熊楠 地球志向の比較学 (講談社学術文庫)

南方熊楠 地球志向の比較学 (講談社学術文庫)

南方熊楠コレクション〈第1巻〉南方マンダラ (河出文庫)

南方熊楠コレクション〈第1巻〉南方マンダラ (河出文庫)

猫楠―南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)

猫楠―南方熊楠の生涯 (角川文庫ソフィア)