<空気に流されずに、水を差す>

<空気に流されずに、水を差す>
 今日の報道ステーション報道規制に関して、北大准教授の中島岳志さんが、山本七平の「『空気』の研究」を引用して、メディアは時代の空気を読むとともに、その時代の空気に流されず、むしろ、「水を差す」ことが大事であると語っていた。古舘さんがいい言葉ですねと言っていた。
 
 古舘氏も3月いっぱいで番組を降板することになっているが、だれが引き継ごうが、報道の質がトーンダウンしていくのではないかと危惧する。
 
「空気の研究」、20年位前に読んだ。第二次世界大戦前だけでなく、今に至る、会社、いろいろな組織の中、「その場の空気ではでは誰も異議を唱えられなかった」ために組織が崩壊したり、会社がつぶれたりしてきた。私のビジネス人生は微力ながらも時々に ‟空気に水を差してきた” が、難しい場面が多かった。
 
 この本素晴らしい名著だと思う。現役のビジネスマンの方に是非読んでもらいたい本だ。