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「音と文明」(大橋力)

A塾のOさんから紹介された「音と文明」という600頁の本を読んだ。この大橋さんという方、初めて知ったが、芸術家としては、作曲、指揮、演出、制作などに携わる一方、科学者として、情報環境学、感性科学、演出工学、分子生物学人工生命生態人類学などの分野で活躍するマルチタレントの方だ。
 一方で、1974年芸能山城組を創立し、山城祥二の名前で主宰している。世界の民族音楽を題材にしたアルバムを数々発表している。
 人間の耳の可聴領域は20Hzから20Khzなのだが、自然界、特に森林の音環境の中には100kHzを超えるものまで含まれているという。人間は高周波の音を身体と脳で聴いているそうだ。その音が脳波アルファ波を増強し、報酬系を活性化、ストレス性ホルモンの減少、免疫活性の増大をもたらすという。
 砂漠同様、生命体のほとんどいない、音の遮断された都会の住宅では、こういう豊かな音環境がない。都会の人間の心の貧困と病が増えているのも、こういうところに一因があるかもしれない。
 また、こういう高周波の音を含む音楽は、バリ島ガムランケチャの音楽にみられるという。楽器ではピアノよりチェンバロ、洋楽器より琵琶や尺八の音の方が人間の脳には豊かな音情報を与えているようだ。
 私は20歳の頃からJazzを聴いてきているが、4,50代からは三味線や尺八、琵琶など邦楽器がいいなと思うようになってきた。DNAのなせる業だろうか。
 クラッシックよりもJazzの不協和音やブルーノートの音の方が心地よさを感じる。
 大橋力さんの芸能山城組の音楽も聴いてみたいと思っている。
 ご関心のある方はWebで「大橋力」で検索してみて下さい。以下のURLは生命科学者の中村桂子さんとの対談ですが、大変興味深い対談になっていますので、音、音楽に関心のある方は是非ご一読をお勧めします。
 以下の青字をクリックすると対談を読めます。
www.brh.co.jp/seimeishi/journal/049/talk_index.html