私は、タモリより一つ年上だが、同世代、早稲田に行った同級生も多く、タモリと同学年だった吉永小百合のことも同級生から聞いたこともある。30代の頃は黒縁の眼鏡をかけていたせいもあるが、タモリに似ているといわれたこともあり、昔から親しみが持てた。
四か国語麻雀、ニワトリ、イグアナの物まねなど、面白い、多彩な芸人が出てきたものだと思った。
「笑っていいとも」の「テレフォンショッキング」は当時よく観ていて、友達のつながりが面白いと思っていた。
そんなタモリの半生と、敗戦から70年が経過した日本。双方を重ね合わせることで、あらためて戦後ニッポンの歩みを検証・考察した、新感覚現代史となっている。
歴史家や学者の書いた現代史と異なり、庶民、大衆の視点からタモリが生きてきた時代背景をもとに書かれているので、親しみをもって楽しく読むことができた。本書の内容は以下の通り、同時代の友人、知人に読んでもらい、感想をききたいものです。
◆本書のおもな内容◆
序 章 偽郷としての満洲
第1章 坂とラジオ、そしてジャズ―祖父母に育てられて
第3章 空白の7年間―ボウリングブームのなかで
第4章 ニッポン最後の居候―タモリ出現
第5章 テレビ「お笑い」革命―芸能人と文化人のあいだで
第6章 “変節”と“不変”―フジテレビの絶頂と『笑っていいとも!』
第7章 「リスペクト・フォー・タモリ」ブーム―テレビは終わらない
終 章 タモリとニッポンの“老後”
タモリには長生きしてまだまだの活躍をしてもらいたいものだ!