「『碧巌録』を読む」を読む  (末木文美士 岩波現代文庫)

  以前から碧巌録を読んでみようと思っていたが、岩波文庫版で読むのはちょっとしんどいと思って躊躇していた。最近、岩波現代文庫から末木文美士さんの「『碧巌録』を読む」を書店で見つけ読んでみた。
 今までに、臨済録、無門関や禅語関係の本は多少読んできたが、碧巌録は読んでいなかった。この本、岩波市民講座のテキストをベースに書かれているとのことで、改めて、禅の公案というものへの理解が多少できたようだ。
 この本を読んで、ここ数年で読んだ、臨済録、無門関や玄侑宗久の「禅語遊心」や「禅的生活」等を読み返した。
 禅の師家に公案をぶつけられたら、なまぐさ遍理、棒喝や「喝!」の連続だろうが、この歳になってきて、少しは分かってきたように思うのだが?
 
 私の好きな禅語は「随所作主 立処皆真」「青山常運歩」などかな。