「7日間ブックカバーチャレンジ Day-3」
歎異抄


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高校一年のときの同級生が、私に盛んに歎異抄を読めと勧めていた。国語嫌いだった私は18歳になるまでほとんど文学的なもの、哲学的のものは読んでいなかった。そんなわけで当時の私はなんで歎異抄かというのが分からなかった。
 そんな時、書店で本多顕彰さんの「歎異抄入門」に出会った。確か本の帯に、むしろ宗教嫌いの理科系の人に読んでもらいたいというコピーが気になって購入し、翌日が物理のテストだったのに試験勉強そっちのけで一晩で一気に読んでしまった。
 その後、岩波文庫、金子大栄さんの歎異抄はじめ、歎異抄の解説本は数十冊は読んだろうか。その中であと一冊は紀野一義さんの「私の歎異抄」、この三冊は繰り返し読んできた。
 その後、仏教関係、宗教関係の本はいろいろと読んできたが、歎異抄は私を仏教に目覚めさせてくれた原点である。