百花繚乱
今年のソメイヨシノはあっという間に咲いて、あっという間に散っていった。今はいろいろな八重桜がそこここに咲いている。八重桜もきれいなのだが、ぼてっとした咲き方と葉が一緒に出ているところが今ひとつすっきりしないのかもしれない。
どうしてもソメイヨシノが散ってしまうと、桜が終わったという感が否めない。
桜にかわって、ハナミズキやツツジ、藤、桃が咲き出した。いろいろな色の、ハナミズキ、ツツジが楽しませてくれる。一方で野に咲く小さなスミレや雑草の花がかわいい。先日も次兄の法事からの帰り、慶応大学近くのレストランの側のコンクリートの隙間から生えている、スミレと思われる花が咲いていた。可哀想だが引き抜いて家に持ち帰り鉢に植えた。しおれていた花が翌日には元気になったのだが、翌々日にはしおれてしまった。コンクリートの隙間では窮屈で気の毒だと思うのは人間の勝手で、野に咲く雑草は、やはり「自然体」の方が性に合っているのかもしれないと、反省した。
マンションの周りの空き地のそこここに、いろんな雑草が可憐な花を咲かせている。花壇にきれいに植えられた観賞用栽培種の花よりも、名も知れずひそやかに咲いている小さな野草の方が、私は好きだ。
雑草図鑑などを見てもなかなか分からない花もある。この黄色と薄赤い野草も、名前が分からない。ご存じの方がありましたら教えてください。