でんき予報

 テレビのデータボタンを押すと、チャンネルによって、現在の電気使用量が何%か分かる。家人はこの数値を見て、エアコンのスイッチをON-OFFしている。
 地デジ放送も、画像以外にも、地震情報など、色々なデジタル情報を提供してくれる。こういう情報もシニアの人は、まだまだ知らない人も多いだろう。NHK他、各チャンネルとも、もっとデータ放送の活用の仕方を説明すべきではないだろうか。

 東日本大震災福島原発事故以来、企業、家庭での節電が進んでいる。今まで電気も、水同様、あまり考えずに使ってきた。
 思えば戦後の高度成長以来、日本人もエネルギーをかなり浪費してきたことを、今回思い知らされた。明るすぎる商店街、パチンコ店、デパート、駅、スーパーなどの照明。今回の節電で、最初は暗いなと感じたが、馴れると特に不自由はなく、充分な明るさである。
 自動販売機もあちこちにあるのを当たり前と利用してきた。スーパーやコンビニの隣に、住宅地の中に、気がついたらたくさんの自動販売機がある。条例で自販機を禁止したら相当な電力が節約できるだろう。世の中、今までと違う目で見直せばまだまだ節電できるところがあるだろう。

 菅首相が個人的意見と言いながらも原子力発電から脱却したいと述べた。「原発のウソ」(扶桑社新書:小出裕章)では原発がなくなっても火力発電や自然エネルギーを利用すれば原発がなくても電気の需要はまかなえるという。専門的なことはよく分からないが、始めに原発ありきではなく、エネルギー政策を見直せばまだまだ工夫の余地がありそうだ。