センダンバノボダイジュ(栴檀葉の菩提樹) 

5月19日の日記に「沙羅双樹」のことを書いた。家内が与野の円乗院という小さなお寺に沙羅双樹があるというので行ってみたら、沙羅双樹ではなく、菩提樹の木だった。同じ寺の境内にセンダンの大木があり、今年の5月末その花を見て来た。「栴檀は双葉よりかんばし」の栴檀です。
 この話をくだんの妙齢のカッカリーヌさんにしたら、今度はやはり、地元、見沼田んぼの奥にある、国昌寺の「センダンバノボダイジュ(栴檀葉の菩提樹)」という木を教えてくれた。一緒に花を見に行った。その後、実ができたということで、以下のような画像入り文書をいただいたので、本人の了解をいただき、転載させていただきました。

モクゲンジ  ムクロジ科  
    別名:センダンバノボダイジュ(栴檀葉の菩提樹

 中国原産の植物ですが、日本では本州から九州の日本海側の海岸に分布します。
葉は奇数羽状複葉で、小葉にも粗い鋸歯(きょし)が確認できます。
木の葉のようすがセンダンという植物の葉に似ているので「センダン葉菩提樹(ぼだいじゅ)」と呼ばれることもあるそうです。本来の菩提樹とは全く別の植物ですが、硬い種子は数珠に利用され、寺院にも好んで植えられることから、菩提樹の名前がつけられたようです。

 6月中旬から7月初旬にかけて枝先に穂状の花序をつけ、たくさんの黄色い花を咲かせます。花は開いた当初は全体が黄色ですが、一両日の内に中央部のふくらみが赤く色づきます。
 英名では「Golden rain tree」と呼ばれ、まさに金色の雨が降るようにはらはらと散ります。
 
 果実は3室の袋状で、各室に1、2個の種子を含みます。
  8月の末には種子ができていた
 
 
※ モクゲンジ(木?子)という変な名前はムクロジ(無患子)の漢名(欒華)の音読みから来たもので、反対にムクロジの方はモクゲンジの漢名に由来するのだそうです。なんともややこしい話です。
ムクロジは、高さ15m程度になる落葉性の高木です。果実は直径約2cmの球形で、熟すと黄褐色になります。なかに黒くてかたい種子が1個あります。この種子は正月の「羽根つき」の羽根の玉
に用いられます。また果皮は、水に溶けて泡を出す物質のサポニンを含んでいるので、昔は石鹸の代用に使われました。発泡剤として泡消火器にも詰められたそうです。)