「仏教のこころ」(講談社:五木寛之、こころの新書)

 10月24日発行になったばかりですが、五木寛之の「仏教のこころ」(講談社五木寛之、こころの新書)を読みました。最近の五木さん、ちょっと書きすぎじゃないか!という気がしていましたが、「いま生きている私たちにとって仏教と何なのか」が主題ということと、河合隼雄さん、玄侑宗久さんとの対話も入っているので読みました。
 二人の対談は興味深く読めました。また、西欧からの、日本の宗教、信仰、文化が(神仏)混淆主義:シンクレティズムアニミズムだとの批判にたいし、五木さんが開き直りの考えを述べているところに共感を覚えました。
 また、以前からの五木さんの持論であるところの、親鸞蓮如を歴史の流れの中で捉えなおし、二人の偉大な宗教家が残した史書の裏側の物語りを書いているところが、なかなかよかったです。

仏教のこころ (五木寛之 こころの新書)

仏教のこころ (五木寛之 こころの新書)