大三輪神社:古代史 「聖徳太子の謎」

 友人から関裕二の、古代物が面白いと紹介された。「卑弥呼は二人いた」、「古代史の秘密を握る人たち」、「消された王権 物部氏の謎」、「聖徳太子の謎」、「神武東征の謎」などを立て続けに読んだ。中学、高校と当たり前の日本史を表面的にしか学んでこなかった自分にはどの本も大変ショッキングな内容だ。著者の大胆な?推論もあるのだが、史学会、歴史学者の通説を批判する、視点には目を開かされる。
 どの本も面白いが、学生時代に多少勉強した歴史の記憶がある、「聖徳太子の謎」あたりがお勧めだろうか。
 というわけで、にわかに古代史に興味が湧いてきた。若いときから、仏教哲学には興味を持ち続けてきたので、転勤先の関西や熊谷、埼玉の寺にはよく行った。しかし、神社にはあまり関心を持たなかった。
 伊勢神宮出雲大社、神戸の生田神社くらいは行ったが、その他はほとんど記憶に残っていない。関西に勤務しているときにもっと神社に行っておけば良かったと後悔している。
 退職する前に最後の大阪出張があった。日本最古の神社といわれている、大神神社に行った。
みぞれまじりの冷たい雨が降る日で参詣者は少なかった。それが、かえってひっそりとしたおごそかさを与えてくれた。

 大神神社に関する能書きは書けないが、古事記日本書紀に書かれた大物主神を祀る神社、古代に若干の思いを馳せながらの参詣は意味があったと思った。