異業種交流会に参加して

 以前から属している異業種交流会に、昨年9月以来久しぶりに参加した。この交流会、既に30数年続いている。原則1業種一人ということで、いろんな業界、職業の方がいる。また、既に現役をリタイヤされた方も多い。退職後もそれぞれ色々な分野で活躍されている方も多い。
 3ヶ月に一度くらいの割で、夕方7時から講師を招いてお話を聞き、質疑応答、その後、会場をあらためて、酒を飲みながらの質疑応答となる。テーマ、話題も多岐にわたる。会社勤めでは経験できない、情報入手、情報交換が出来て楽しく、知的刺激にもなる。

 私がこの会に入会したのは、仕事で知り合った方と一献傾けながら、仏教哲学について話したら、この会でそんな話をしてみないかと誘われた。是非やりたいですねと、酒の席での勢いで承諾した。後で、今までにどんな方が講師をやって、どんなテーマを話されたのかを聞いた。ファイルを見て驚いた。なんと、講師の中には、岸信介や大企業の社長、大学教授、文学者などそうそうたるメンバーが名を連ねている。テーマも高尚だ。これを見て、図々しい、いい加減なB型の小生も、私の出る幕ではないので辞退したいと言った。
 しかし、そういうことも承知でのお誘いと思い、紹介してくれた方の勧めもあり、折角の機会だから挑戦してみようとお引き受けした。題目は「サラリーマン仏道 そぞろ歩き」として、今までの自分のサラリーマン生活、アメリカ駐在を経験しながら仏教を勉強してきたことを話をさせていただいた。

 この日(2/15)は講師を招かず、各自、最近考えること、最近読んだ印象に残る本の感想など5分間で話すという趣向だった。
 皆さん、かなりハイレベルで関心をそそられる話題も多かった。
◆「大東亜戦争肯定論」(林房雄著)を振り返って
◆映画「男たちの大和」を見て。  武士道精神の継承断絶を惜しむ。
◆ネパールの政情。ヒマラヤトレッキングへの誘い。
◆「国家の品格」を読んで。美しい日本の自然に育まれた情緒。
◆脊柱管狭窄症 報告。「決断力」(羽生善治著)を読んで。
◆謡いは毎日の訓練が重要。渡辺淳一の「愛の流刑地」について

等、皆中身の濃い内容を5分でまとめ話をした。大変勉強になったと共に、知的刺激を受けた。
私は「古代史を読む(語る)」と題して、最近読んだ古代史関係の本の話や、神話、神道などに関係した話をさせていただいた。

この日の参加者は15名ほど、多いときには30名近く集まる。
このグループで壱岐対馬に行こうとか、サンクト・ペテルブルグ(旧レニングラード)に行こうという企画があるようだ。

 退職した今となっては、こういう会に所属していて良かったと思う。