「明日の記憶」

若年性アルツハイマー病を扱った、渡辺謙樋口可南子の「明日の記憶」を観てきた。二人の演技もすばらしかったし、すばらしいストーリーで泣けてしまう場面が多かった。アルツハイマー病の怖さはいうに及ばず、正常と思っている自分の脳もひょっとしたら軽いアルツハイマーではないかと心配になる風に感じさせる場面もある。
 病気の進行の中での夫婦のやり取り、会話、娘の結婚式でのスピーチ、辞表を出しての退職の日の光景等等、何度も泣かされた。昨今の現代人、なかなか素直に感動し、涙を流す場面が少ない。人間、ときには感動の涙を流すことが心の浄化に必要と、誰かが書いていた。
 最近の日本の映画もいいものが増えてきた。阿弥陀堂だよりもそうだったが、カメラワークもすばらしく、日本の緑あふれる風景と谷川の映像がなんとも言えず綺麗だった。
 まだご覧になっていない方は是非ご覧になることをお勧めします。
原作を読んだ家人によると、原作の方が映画よりずっとつらいと言っていた。

明日の記憶」の公式サイトは以下をご覧下さい。
http://www.ashitanokioku.jp/