高校クラス会

 私の高校3年のクラス会は毎年のように開催している。今年のクラス会は50名のクラスだが28名の参加で賑やかだった。地震研究のO君が紫綬褒章を貰いそのお祝いも兼ねたクラス会。和漢診療学の大家、T君、35年間人工透析を続けながら腎臓病関係の患者支援組織で働くKさん、東大工学部出で父親の跡を次いで建築関連資材卸業の社長をやりながら、スキーでSAJマスターズでシニア出場、今年からは○○情報学とかを勉強するとかで放送大学に入学したS君ほか多士済済なクラスメートが多い。
 又、長年の宮仕えから開放され、2,3人のお孫さんとゆったりと楽しくシニアライフを楽しんでいる爺ちゃん婆ちゃんもいる。また、わずらわしい亭主などというものを持たずにわが道を歩いてこられた魅力的な女性も何人かいる。
 そんなクラスメイト達なので毎年会ってもいつも楽しく新鮮である。
 
 我母校は、当時、少しは名の知れた有名受験校だった。我クラスは学年8クラスの内、女性がいる3クラスの内の一つだった。女子生徒が20名、男子生徒が30名程度だったろか。素晴らしい女性も多かったが、受験勉強に忙しい高校3年、残念ながら、はれた惚れたの浮いたはなしはほとんどなかった。

 勉強はもちろん皆まじめにやっていたが、文化祭、体育祭なども皆で積極的に参加した。ホームルームでもいろいろな議論をしたのが懐かしい。
 私の高校時代の友人には男子クラスの連中も多いが、ほとんどクラス会はやってないようだ。やはり、男子と女子がバランスよくいることがクラス会を長続きさせている一因ではないかと思う。

 高校を卒業して44年経つわけだが、青春時代を時空を超えて共有し、懐かしみ、楽しむことができるクラス会は老化防止にもいいのだろう。
 
 クラス会が終わって、
 「青春とは人生のある期間のことを言うのではなく、心の様相を言うのだ。・・・
年をかさねただけでは人は老いない。理想を失う時にはじめて老いがくる。・・・
 人は信念と共に若く、 疑念と共に老ゆる。・・・」といった
 サミュエル・ウルマンの「青春」の詩を思い出しながら、よき青春時代を思い出し、老い(シニア)の青春を楽しんでいきたいと改めて思った。