里の秋

ハナミズキ
  昨日、今日と近くの公園に、秋を写しに行った。今までは公園では花にばかり目が向いていた。最近は春、夏に咲いた花がどんな実を結ぶのかにも関心が向くようになってきた。蝶や蜂によって、又、風に運ばれて受精した花が秋になって実を結ぶ。あの花が、この木が、こんな実をつけるのかと新しい発見をする。その実を鳥たちがついばんでその種を落とす、縁あって、いい所に落ちた種は翌年芽を出すことになるのだろう。そんなふうに思いをめぐらすと、あらためて、“なにごとのおはしますかは知らねども・・・”、自然の知恵、いのちの不思議に驚き、感動する。
 同じ場所で花は見ていたのに実になってしまうと何の木だったかわからなくなってしまっているものも多い。これからはもっと花だけでなく、実、葉、樹皮、冬枯れ、芽、芽吹き、花 と、部分にだけとらわれるのではなく、全体を見て、また、時間の流れの中で、樹木や草花を見ていきたいと思った。

ハゼラン>                             <ユズリハの実>