防災訓練

 遅まきながら、わが団地も自主防災会を立ち上げようとしている。その防災会立ち上げの為の委員会の委員をしている。そんな関係で、区の防災訓練に参加した。近隣の各地区の防災会が多く参加した。他の自治会の防災会は歴史もあるらしく、制服やヘルメットなども用意してしている所が多い。我防災会は自治会の体育大会用のゼッケンのみ。
 市の消防署、警察署、県会議員、市会議員なども参加しての大掛かりな防災訓練だった。わが団地の担当は給食斑、区が用意したアルファ米と豚汁を900人分作る。アルファ米というものをはじめて見た。一つのダンボールに、50人分のアルファ米と炊き込みご飯用の具、しゃもじ、割り箸、ポリパック、輪ゴム、などがセットで入っている。重油バーナーを使い、大きな鍋で湯を沸かし、箱の中のアルミ箔とビニールの2重の袋に入ったアルファ米にドライの具を混ぜ合わせ、そこに湯を注ぐ、ワイヤ紐で縛って2,30分蒸らすだけででき上がる。
  この日は、わが団地から参加の関係者11人とわが家人を含めて4人の妙齢さんの応援を得たが、900人分の炊き出しを作るのはかなり大変な作業だった。わが団地は中層マンション700戸と戸建て100数十戸、人数にすれば2,000人くらいだろうか。仮にそれだけの人間の炊き出しを作るとなると大変なことになる。水はどうするか、このアルファ米は水で食べられるようにできているが、お湯を沸かすとなると、大きな鍋、釜、重油バーナーなどが必要になる。市や区などからの救援がくるまで、自前である程度の自衛、自主防災をしようとすると、色々と準備しなくてはならないことが多いことを改めて実感した。
 会場では、地震体験車、実際に火を燃やしての消火器訓練、倒壊家屋からの被害者救出、被害者をヘリコプターでつるし上げ、ヘリコプターから救急車へと、実戦さながらの防災訓練だった。ヘリコプターにはわが団地の自治会長が吊り上げられた。終わってからの会長の感想、吊り上げられる時はちょっと怖くしんどかったとのこと。

 マスコミその他で近未来に大地震の起きる可能性が高まっているという。この団地にも神戸地震新潟地震を経験した人もいる。私もLA地震を体験した。改めて、各個人の危機管理、地域としての自主防災のあり方を考えさせられた。