高野山参り−その4: 高野山の喫茶店&本屋さん

 高野山の寺巡りの合間にちょっとコーヒー休憩をと思って探すがしゃれた喫茶店が見つからない。観光客、参拝客が利用するというより、地元の人が利用していると言った感じ。喫茶店なのに、店の中にちょっとくすぶったような仏像や美術品が無造作に置かれている。趣味で収集しているのか値段はついていない。店主に聞いたら、販売しているとのこと。聞いた仏龕(ぶつがん)は数十万円とのこと。隣の坊さん風の中年の男性が、最近出た高野山のスケッチ集がむしろ写真より高野山をよく語り、見せてくれていると教えてくれた。

新・高野百景―四季折々の高野山の風景を歩く

新・高野百景―四季折々の高野山の風景を歩く

 喫茶店を出て、書店を探した。これもいわゆる本屋という体裁ではなく、小さな街の本屋兼文房具&雑貨屋風といった感じ。でも、さすが!高野山の本屋さん、空海関係、真言宗関係、仏教関係の本がたくさん並んでいる。間口3間ほどの小さな本屋でこういう専門的な本が並んでいるのに驚いた。坊さん風の方に教えてもらったスケッチ本「新・高野百景」を買い、一緒に「空海:世界的思想としての密教」という本に目が止まり購入した。中沢新一井筒俊彦中村元司馬遼太郎福永光司松岡正剛南方熊楠などの空海に関する論文、対談が載っていて中身が濃く、どの文章も読み応えがあり、勉強になった。
空海 (KAWADE 道の手帖)

空海 (KAWADE 道の手帖)